「ウチは中国とは関係ない」か?

これまで中国進出していないし、取引もないし、「ウチは
中国とは関係ない」でやってきた会社が、これからもその
立ち位置を継続可能かというと、難しいかもしれません。

まず、中国勢の方が日本市場を狙っています。

例えば、象印マホービンの筆頭株主には(ファンドなどと
協同で)中国系のギャランツが入っています。上場企業で
中国勢・アジア勢が物言う株主になることは現実に起きて
います。

それから、いま日本には事業承継で悩む会社が多いですね。

「ウチは小さな業界で、同業他社も全国に数社しかなく、
それぞれ静かに事業を営んできた。こんな市場に外から来る
相手なんかいないでしょ」と思っていると、他に身売り先が
なかった老舗のライバル会社が海外勢の手に渡る、という
ことが現実に起きています。

引き継いだアジア勢が今のやり方を継続するか。業界慣行を
守り続けるか。そんな甘いことはしません。看板は変わって
いなくても、突然、ライバルの仕事のやり方や資金的な
体力が根本的に変化することもあり得ます。

また、日本市場に出て来なくても、業界そのものを牛耳る
のがアジア勢になっていく流れも始まっています。

中国勢やインド勢が主導権を握れば、否応なしにゲームの
ルールを決めるのは彼らになり、彼ら中心に業界が回る
ことになります。

さらには、他国市場の侵蝕・侵攻。

中国やインドを避けて、親日国と言われるタイやベトナム、
一足飛びにアフリカの比較的経済発展した国々を狙って
いこうとすると、これらの国々にはすでに中国勢あたりが
どんどん入っていっています。

自動車のシェアの変動を見ると、昔のタイなどは8割くらい
日本勢が占めていましたが、EVになったら中国勢・韓国勢が
猛烈な攻勢をかけている。それらの国も国策としてEVを支援
したいため後押しする。日本勢は後手後手に回っています。

中国は怖いからやめよう、インドは危なそうだからやめよう
といって他国へ向かっても、彼らがそのエリアを取って
しまっていたら、そこで中国勢やインド勢と向き合わざるを
得ません。


いま挙げた状況のどれにも当てはまらない業界なら、まだ
しばらくは「ウチは関係ないから」でいけるかもしれません。
そう言っていられる会社がどれぐらいあるでしょう。

物流業界の話です。宅配のラストワンマイル。

ローカルな世界で、そんなところに海外勢が?と思うわけ
ですけれど、いま宅配便の車両もガソリン車からEVに移行が
始まっています。ラストワンマイルであればEVの弱点である
航続距離がネックにならないですから。

しかし、日本勢が手ごろな商品を開発していないため、
足元の日本市場で不戦敗という事態が起きています。

記事で読みましたが、ある宅配業者が1トン車のEV移行を
考え、まず日本の自動車メーカーに相談したそうです。
出てきた見積が1台約1000万円。

1000万円ではコスト的に無理なので中国勢の見積を取ると、
1台300万円。政府の支援策も使うと、現行のガソリン車と
変わらないコストでEV化できるそうです。

これでは中国勢を使わない理由がありません。
しかし価格差3倍強……。不戦敗に等しい状況です。

そして、中国勢が1トンクラスの商用車EVというニッチな
市場を取って終わるのかというと、そんなに簡単ではないと
思います。

彼らはEVの提供を通じて、間接的に日本の宅配業界における
EVの使われ方という情報を蓄積できます。細かな改善要望や
付帯ニーズも把握するでしょう。

より適した電池、電池の制御方法、車体、サービスの開発
にもフィードバックできる情報を得ていくわけです。
日本勢は市場投入していなければ何も得られません。


日本勢が単純に採算が合わないからと手を引いていると、
相手はそこまで考えて動いている可能性があります。
こちらが様子見だと言っているうちに、ライバルはどんどん
先に行ってしまいます。

中国やインド勢にはそういうしたたかさ、スピード、
大局観があります。

最初は技術的には優っていたかもしれないのに、中国勢は
超高速でPDCAを回して失敗を繰り返し、レベルを上げていき
ますから、気付いた時には開発段階で止まっている日系と
肩を並べている、あるいは超えているかもしれません。

そこから日本勢が満を持して、さあ我々の挑戦だと言っても、
すでにお呼びじゃないという可能性さえあります。

(2022年2月10日 神戸市海外ビジネスセンター講演より)

Contact Us

お問い合わせ&相談予約フォーム

こちらから相談予約受付中!ビデオ相談・メール相談でお話を伺います

初期相談は全て無料です

弊社のような専門業者への相談はいろいろハードルが高いと思いますが初期相談はすべて無料です。

営業担当者も置いていないため追客行為も一切行いません。

課題に手をつけず化膿する・後手に回る・損失拡大する前に、とりあえずご相談ください。

お申込みフォームからお問い合わせ・相談予約

メールフォームにて24時間受け付けています。

リモート相談のご予約もこちらからどうぞ。

お問い合わせフォームに進む>

メール/電話でのお問い合わせ・相談予約

メール

中国 022-2325-1521(日本語)

日本 03-6822-4350

Zoom / Teams / WeChat / Skype など、ご希望のオンラインツールでリモート相談も承ります。

Contact Us

お問い合わせ&相談予約フォーム

こちらから相談予約受付中!ビデオ相談・メール相談でお話を伺います

初期相談は全て無料です

弊社のような専門業者への相談はいろいろハードルが高いと思いますが初期相談はすべて無料です。

営業担当者も置いていないため追客行為も一切行いません。

課題に手をつけず化膿する・後手に回る・損失拡大する前に、とりあえずご相談ください。

お申込みフォームからお問い合わせ・相談予約

メールフォームにて24時間受け付けています。

リモート相談のご予約もこちらからどうぞ。

お問い合わせフォームに進む>

メール/電話でのお問い合わせ・相談予約

メール

中国 022-2325-1521(日本語)

日本 03-6822-4350

Zoom / Teams / WeChat / Skype など、ご希望のオンラインツールでリモート相談も承ります。