03. 当たり前…相互理解を潰す禁句

 現地に来て、様々な想定外や仰天びっくりに遭遇すると、つい、「こんなの当たり前でしょ」「普通にやれよ」「常識だよね」などと言いたくなります(私は中国に14年いますが、やはり言いたくなります)。

 つい使う便利な表現ですが、実は非常に危険な言葉。なぜなら、当たり前・普通・常識・当然などは、言葉を換えれば「言わなくても分かるよね」。相手が背景や理由を理解できるように説明する、という努力や工夫を省略する態度だからです。

 このため、相手は「なぜそうしなければならないのか」「なぜ、自分のやり方ではいけないのか」について、まったく理解が深まらない。一方的なコミュニケーションに抵抗感や反感を持つかもしれません。そして、意味が分かっていないので、いずれ、また同じことをやります。

 こちらも、相手が「なぜこんなやり方をしているのか」「なぜルール通りにやらないのか」について、理由や背景を理解することがない。だから、相手が分かるように説明するということもしません。

 結果、「なんで、そんなこと言われるんだ」と「なんで、やらないんだ」の相互不信だけが残ります。
                                                             ◇
 同じようなことは、中国の社員側にもあります。新しい試みや改革案に対して、「中国では無理です」「この会社ではずっとこうやっています」などと否定する。これも当たり前や常識と同様、「駄目なものは駄目」という相互理解を潰すコミュニケーションです。皆さんは、これを聞いて引き下がってはいけません。

 お互い、「なぜ」まで掘り下げて、相互理解を深めてください。

2018.06 BizChina誌

お問い合わせフォーム

今現在、課題をお抱えの場合

経営者の仕事は、早く経営の成果を出すこと。利益体質を確立すること。万一現状維持すればするほど損失が大きくなるのであれば、早めに決断をくだすこと。悩まず即解決して先に進みましょう。労務・人事・組織・法務などで迷いや悩みがあったら、まずメールか電話で気軽に相談してください。

電話:+86-22-2325-1521(日本語)

受付時間:平日9:00~18:00(日本時間)

メール