13. 社員は本気の半分しか出していない

 前回、清算した会社の従業員の衝撃的な打ち明け話を紹介しました。平日は正味半分ぐらいの時間で仕事をし、残りは割のいい土日残業で片付けるという話です。

 もう一つ例を挙げます。中国の管理者を対象とした研修で、私がいつも質問することがあります。「それぞれが全力で仕事に取り組むパワーを10として、ダメな会社・普通の会社・よい会社で分けると、それぞれどれくらいのパワーで仕事をしている感じでしょう。皆さんの感覚で教えてください(前提として、ほとんどの皆さんは、自分の会社を「普通」だと思っている)」。

 答えは毎回ばらつきがなく、ダメな会社が23、よい会社が78、そして普通の会社が 46です。普通の会社(≒自分の会社)は全力の半分程度で仕事をしているという認識を持っているわけです。

 さて、ここまで読んでどう感じますか。「まぁ中国ではそんなもんだよね」「まさか、半分とはね」「これだから中国人は」「もっと引き締めないといかんな」……いろいろな思いがよぎりますが、ここはぜひ前向きに捉えたいと思います。

 「この組織規模で少なくとも倍の力を発揮できる潜在力がある」「どうやったら彼らに火がつき10の力を発揮するか」「10を超える力を発揮するチームをつくれないか」。私がこの稿で書きたいのは、コストダウンの仕方ではなく費用対効果の高め方です。3050%余分に人件費を払うなら、価値あることに払うべきです。

2019.04 BizChina誌

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