16. 赴任早々の「ご注進」は要注意

 赴任早々の落とし穴をもう一つ。

 最初の緊張も解けて落ち着いてきたころ、日本語を話す管理者が声をかけてきました。「小島さん、私たちは小島さんにすごく期待しています。この会社にはいろいろな問題があります。(いくつか問題の例が続く:公平の欠如に関する話が多い)小島さんのお話を聞いていて、小島さんはきっとこういう問題を解決してくれると感じました。ぜひよろしくお願いします」。

 これを聞いた私が、「そうなんだ、全然知らなかった。それは問題だな……。教えてくれてありがとう。これからも気になることがあればぜひ色々教えてほしい」と真に受けて答えてしまうのは危険です。

 自らこのような話を持ってくる人こそ、実は組織問題の中心人物の可能性があります。

 本当に組織のことを考え、現状を憂慮している社員たちは、残念ながら赴任早々の私にこんな深い話はしません。私が信頼に足る人物か、リーダーシップを発揮して改革を完遂してくれる人物か、まだ見定めていないからです。

 心ある社員が私を見定めている期間に、私がご注進社員の話を真に受けて活動し始めたり、彼らを重用しようとしたりすれば、私は心ある社員たちから「今度来た小島もこのレベルか」と溜息交じりに見切られてしまいます。

 皆さんが部下たちを見定めるのと同じように、部下たちも皆さんを見定めています。問題社員に踊らされないようお気をつけください。

2019.07 BizChina誌

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