時代変化に適応する駐在員…相手によって態度を変えない

天津在住の皆さんは実感されているでしょうが、天津にはほとんど春がありません。三月中旬まで集中暖房が入っていて、五月には数日間ながら気温が四十度近くまで上がります。私は日本の春も梅雨も苦手なので、春をすっ飛ばしてドライな夏が来る天津の気候は好きです。ただ、自転車に乗るにはもう暑いよなぁと社員と話していたら、「シェアバイクがどんどん電動タイプに置き換わっているので、むしろこの季節に乗るのは快適。俺も最近は電動バイクばっかり」と言われました。確かに駅前に並ぶシェアバイクを見ると、ほとんどがすでに電動タイプです。

2016年に深センで初めてMobikeを見かけてから、一年足らずの間に一気に全国の都市へ広がり、激烈な競争が始まり、海外にまで事業を拡大したのも束の間、収益モデルの確立前に体力が尽きて「業界自体が終わった」と言われた昨年まで、わずか三年。ここまでは過去にも書きました。そこで終わるかと思いきや、数か月で電動タイプへの置き換えが急速に進んでいます。毎度のことながら、この変化の速さ・ダイナミックさは、中国現地で現実に触れていないと想像できない世界かもしれません(しかし、収益モデルの確立に苦しんできたのに、さらに原価を上げる電動化を進めるとは驚きです。初乗り料金を一元から三元に上げたとは言え、キツい上り坂で苦しくなってきたので、さらにギアを上げるような所業。この先にはどんな光景が広がっているのでしょうか……)。

では、新任駐在員が社内で親近感を持ってもらうための工夫の残りを続けましょう。

相手によって態度を変えない

「相手によって態度を変えない」は当たり前の話。自分の上司が相手によって態度を変える人だったら、しかも自分に対しては尊大・ネチネチ・キツく詰めたりするような人だったら、皆さんも尊敬はできないでしょう。同じことはやりたくないと思う人が多いはず。でも、気づかないうちにやってしまっているかもしれません。

□上司や社外の人と話すときと、部下に話すときで口調や態度が違う(通訳を介すから大丈夫だろうと思っていると、こういう違いは敏感に伝わるものです)。

□女性社員に接するときと男性社員に接するときで口調や態度が違う(厳しく対応される側だけでなく、優しく対応される側も不公平を感じたりします)。

□日本人相手に話すときと、中国人相手に話すときで口調や態度が違う(中国人相手の方が丁寧な場合、反感は持たれませんが、距離感は感じます)。

誰に対してもべらんめぇ口調というのも、それはそれでありでしょうが、サラリーマンや客先がある立場ではなかなか困難。やはり誰に対してもある程度丁寧に接しておくのが無難だと思います。

ただ、安全や品質に関わる問題など、「これは厳に戒めなければならない」という局面、「本気で叱っていることを伝えたい」という場合には、むしろ強い口調で言うべきだと思います。これは「事」によって態度を変えただけですから、そもそも「人」によって態度を変えたわけではありません。

●駐在員が求められる役割を発揮するために必要なこと
①脱落しない
②バカにされない
③親近感を持たれる
④信頼・尊敬される
⑤後任者にしっかりつなぐ

●親近感を持たれる工夫
□毎日こちらから声をかける
□中国語読みで名前を呼ぶ
□カジュアルな店で食事会
□ときどきおごられる
□部下に相談する
□人によって態度を変えない
□仕事には厳しいが横柄ではない
□身なりも言動も清潔感

2019.06 Jin誌

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