コラム

27.テレワーク時代のチームワーク ③

2020年07月06日
人事労務は海外経営の基礎

中国と日本の幼稚園が、ほぼ同時期に再開されました。欧米でも徐々に生活の正常化が進んでいるようです。ただ、事態は「収束」しても「終息」はしないようで、新型コロナの存在を前提としたワークスタイル・ライフスタイルが定着しつつあります。

弊社は10人前後の小所帯ですが、2014年以降、全員が一堂に会することはほとんどありません。理由は「長期在宅勤務(病気療養)」「休職(子育て)」「変形勤務(家族のため)」が混在してきたためです。中国と日本に分かれているというのもあります。10人のチームで3〜4人が通常勤務でないというのは、かなり高比率ではないでしょうか。

とは言え、最初からこういう柔軟な勤務体系を制度化するほど当時の私にも弊社にも余裕はありませんでした(笑)。主力社員の一人が慢性病で自宅療養を余儀なくされたのが端緒。通勤や残業は医者から止められていたものの、本人的には仕事できる状態で、収入確保の希望もある。チームとしてもウェルカム。結局、一年ほど在宅勤務が続きましたが、リモートのチームワークを試行錯誤する貴重な機会となりました。

他の社員にも言えることですが、チームワークが確立したメンバーを通常勤務できないという理由で離職させたくない、というのがどんどん柔軟な勤務形態を認めるに至った理由です。必要に迫られた、背に腹は代えられなかったと言えるかもしれません。結果から言うと、この順番がよかったように思います。

2020.07 BizChina誌

この記事を書いた人

小島 庄司Shoji Kojima

多文化混成組織の支援家、Dao and Crew 船長。
事業環境のシビアさでは「世界最高峰」と言われる中国で、日系企業のリスク管理や解決困難な問題対応を 15 年以上手がけ、現地で「野戦病院」「駆け込み寺」と称される。国籍・言葉・個性のバラバラなメンバーが集まるチームは強いし楽しい!を国内外で伝える日々。