コラム

22.人材獲得競争に落伍する時代が来る ③

2020年01月07日
人事労務は海外経営の基礎

中国で恒常的な採用難の時代を迎えるという話。ギグワーカー増大の影響について書いていました。

ギグワーカー増大の影響は、採用市場における若年層の減少だけではありません。企業への適応が難しくなるという問題もあります。企業に勤めるより熱心に仕事する人もいるでしょうが、こんな人たちも少なくないと思います。

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目が覚めたが、昨日は遅くまで飲んでいたので体が重い。とりあえずもう一度寝る……。昼過ぎに起きた。シャワー浴びたり遅い昼ご飯を食べたりしてたら夕方になった。とりあえず何件かオーダーを受ける。高校時代のツレから食事の誘いが来た。今日はもう少し仕事しようかと思ったけど、久しぶりだから顔を出すか。飲む連中だから今日も深酒になっちゃうかな……まぁいいか。

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ギグワーカーは、日単位・時間単位ではなく、オーダー単位で仕事を受けるかどうか判断できます。仕事しなければ収入もないため、将来を考えればシビアな立場ですが、親元にいれば生活の不安はなく稼ぎはほとんど小遣いに。若いうちは老後への備えなど考えませんし、自由を謳歌できる気楽な生活です。

ただ、十年単位でギグワーカーとして働いて収入が安定確保できるか、将来を考えて貯蓄ができるかというと、簡単ではないと思います。ギグワーカーとして苦しくなったため、企業で働こうかと採用市場に出てくる人たちも一定数いるでしょう。

2020.01 BizChina誌

この記事を書いた人

小島 庄司Shoji Kojima

多文化混成組織の支援家、Dao and Crew 船長。
事業環境のシビアさでは「世界最高峰」と言われる中国で、日系企業のリスク管理や解決困難な問題対応を 15 年以上手がけ、現地で「野戦病院」「駆け込み寺」と称される。国籍・言葉・個性のバラバラなメンバーが集まるチームは強いし楽しい!を国内外で伝える日々。